冬は良い。寒いから嫌いって言う人もいるけど、私は好きである。理由は簡単で、鍋が多いから(それを暴露したら元希に大爆笑されたのは言うまでもない)(でも昨日も鍋系統だったんだよね。昨日はおでん、今日は水炊き……明日はキムチ鍋にでもされるのかしら。ちょっと種類違うからって、そして私が鍋好きだからって今日は違うメニューにしてくれたって良いじゃないか。もうちょっとさ。まず鍋から離れようよ、今日は。)。
そして私のその理由を聞いてノコノコと背後に着いて来ているこの俺様野郎の思考回路は一切不明だ。
「いやー、ん家で飯食うの久々ー!」
「誰が来て良いって言った。勝手に舞い上がらないでよ気違い。アンタが勝手に上がり込んでご飯食い散らかすだけじゃん!!」
「俺が行ったらおばさん喜ぶんだから良いじゃん。てかお前さりげなく酷い事言ったぞ」
そうなのだ。悲しい事にうちの母親は若い男の子大好きなのだ。
だからって娘の幼馴染までお気に入りとは…ッ!
てか娘よりもそっちの方が優遇されてるってどーいう事。
「あの、もう、ホント帰って下さい」
「改まって言われると返って辛いんだからな、コラ」
「だって元希が私ん家に来ても私に対するメリットが何もないもん!」
「お前はどーしてそう損得でしか動けないんだ!? そんなんは駄目なんだぞ、人として!」
「何でアンタに人としての正しいあり方を説かれないといけないのっ!? アンタみたいな俺様暴君が一番人として駄目だと思います」
「敬語で言われると逆に辛辣に聞こえるってさっき言っただろうが」
「だってわざとだもん。」
「テメェェエエエエエエエ」
メリット最優先彼女
あとがき
久々のおお振り! 榛名!! いや、彼は大好きです、大好きなんですけどね…。
リハビリみたいなもんなんで短くてスイマセン^^;
会話ばっかりが性に合ってる気がするこの頃。いっそのこと台詞だけのやつにも挑戦してみようかな。
何故かタイトルだけは気に入ってます。←
2008/10/03