得意意識⇒絶望感



期末テスト。
好きな要素もあれば嫌いな要素大有りなテストでもございます。














本日は期末テスト2日目。
運良く今年は音楽がなかったのが幸い。
1時間目に国語(得意)。2時間目に理科(微妙)。
そして3時間目の英語です(大得意……の筈)。




少し自慢話になっちゃうかも知れないけど、これでも自分じゃ英語は得意だと思っている。
たまーに悪い点数取っちゃう事もあったけど、それでも70点以下に落とした事はなかった。そんなとこで妙な自信があった。
テスト前の15分休み(中休みだったから)に友達とある程度予習して。
難しいけど最近の範囲は大丈夫だと、高を括った。









テストが始まって20分。ちなみにリスニング問題は始まってから5分後に開始されたのでもう結果がどうであろうと興味はない。帰って来た時に「あー、あってた。良かったー」ぐらいの感動だ。
大問4番。
これは確か以前にも私が失敗した問題ではなかろうか。
先輩も確か同じ間違いをしていて、「The sun of the color」を別の言い方に直す、みたいな感じのやつ。
前回は丸々日本語で書いてしまったそこの文章には「英語で」と書かれていた。私はもう見落とさないぞ。
1人勝ち誇った気分で6問あるその問題を見た。




あれ、何か1問目から変。














・・・・・・・・・・・・。
取り敢えず2問目に行く。









あっれ、答えが浮かんで来ない。
・・・・・・・・・・・・。














次だ、次。
そうさ、何か答え方解んないけど取り敢えずあとで先生が回ってきた時に質問すれば良いさ。




でも取り敢えず3番は見ておく。




その英文は直訳すれば「クリスマスを持っている月」=「12月」。









こ、これは解った!!! そう思っていざ書こうとした。そりゃもう自信満々に。







































12月って英語でなんて書いたっけ……?





























こ、こんな初歩的ミスありえない!!!
仮にも英語は得意だと思っている私が! まさかの12月が書けないだなんて!!!
ま、待て。落ち着くんだ。12月なんて中学校1年生で習っただろうって何かそれ思い出したら余計間違った場合が恥!!!




お、落ち着けー。…。確か、9月がSeptemberで、10月がOctober、11月がNovemberで……。
どうしてよりにもよって12月が出て来ないの!!!!!









だ、大丈夫さ自分。
1月から順を追っていけば…!!




January、February、March、April、May、June、July、August……で、September、October、November………どうして12月…っ!!!!!
もう嫌。私12月が嫌いになりました。
いくら弟がまだ小さいからおまけ的な感じでクリスマスプレゼントを貰えるからって!!!!
いくら冬休みがあるからって!!!!
こんなところで12月に悩まされる私はいったい何なのよ!!!!!!!!




テスト中にも関わらず私は唸りそうになった。いやぁ、危ない危ない。
背後の準太はどうだろうか。わ、解ってるのかな……幼馴染な分、準太には負けたくないという気持ちが一層強い。
得意の英語で負けるなんて許されないぞ、私!!!




取り敢えずその後の問題は全部解いて、解らないのはあの大問4。
結局全問意味が解らなかった(解るのは問い3だけなのにその答えのつづりを忘れるという大失態)。
かなり遅くに先生が回って来た。遅いんだよコノヤロウ!!!
普通に挙手して「ここの答え方がわかりません」と言った。 ところが私を待っていた答えは何とも残酷だった。




「あぁ、ここはそのまま英語を直して書けば良いんだよ」




その答えが解らんから聞いてんのが解らんのか!!!!!
思わず殴りそうだった右手を左手で押さえ込み、先生側にある左足も飛び出さないようにさり気なく右足で絡めてガード。
自分でも成長を感じます。大人になったわ、私。




大抵は先生が教室から出て行く時って皆して「ありがとうございましたー」とか言うんだけど、なんとも最悪な答えをくれちゃったあの教師には絶対に言ってやるもんか!なんて思いで私は下を俯いたまま解き続けた。




とにかくここまで来ちゃったらもう当てずっぽうよ!!!
細かいところなんて気にせず思いつく単語を適当に書いていく。
もうここは全問間違いでも構いません。私もう諦めました。そんな哀愁漂うオーラが今きっと私の背中から溢れている事だろう。背後の準太に果たしてそのオーラは伝わるだろうか。別に伝わんなくても良いけどさ。














ギリギリまで悩んだ結果、結局私の脳内には12月の単語なんて1文字も掠めて行ってくれはしなかった。なんて残酷!!!
仕方なく私は諦めた気持ちで「12」と書いた。もしかしたら先生が三角くれるかも!なんて淡い期待を込めて(多分無理)。














チャイムと同時にテスト監督の先生から声がかかって、皆シャーペンを机に置き最後尾の人が解答用紙を集めて行った。
すかさず私は背後の準太に話しかけた。




「ねぇ準太! あの12月書けた? 12月」
「あ? 12月? 簡単だろ。何だよ書けなかったのか?」
「え、何だったの!?」
「Januaryだろ」
「……え、Januaryって1月じゃない?」
「いや違うって。俺3月から数えるんだけどさ」




そう言って指を折りながら「March、April、May、June、…」なんて呟いていく準太。
……あっれー、私が間違ってたのかな。




最後に「な? Januaryだろ?」って数え終わった準太が自信満々の顔でそう言うもんだから、きっと私の間違いなんだろう…って思って、同時に学級委員から起立の声がかかって同時に立ち上がった。




終わった後はすぐに1人の男子が準太のもとへ行って、そこから男子の群れをなしていくものだから私は仲間には入れない。
今日は3時間でお終いだし後ろのロッカーからバッグとか出して部活に行く準備するかー、なんて思いながら、ちょっと友達と「難しかったねー」なんて他愛もない話をして、席に戻った。



















「12月? え、Decemberだろ?」




準太の居る男子の群れからクラスで頭が良いタイプの男子がさも当然のようにそう言い放った。




私の席は準太が入っている男子の群れの近くにあって、当然その声も聞こえてて、その群れに入ってそれを聞いた準太は私と顔を見合わせ「ハッ!」と凄い顔をして息を呑んだ後、「ディッセンバぁあ〜〜!!!」と叫んだのだった。









実録(笑)。実は私もまるっきりこれなのです。レベルが合ってないのは気にしない方向で。
あれ、名前変換が……あれぇ?
2007.11.18